
パチンコで借金返済したパチプロ
今回のお話は私がパチプロから闇金からの借金地獄へ転落していくまでの記録になっております。
パチンコで生計を立てようとしている方やパチンコで借金をしようとしている方は私のしがない文を読んで考えを改めて頂ければ幸いです。
私は今から約30年前にパチプロとして生活を始めました。
きっかけは大学時代に悪友に連れて行かれたパチンコで勝った事からでした。
最初は羽物といわれる台だったので勝ったと言っても5000円程度でしたがこんなに簡単にお金が稼げるなんてすごい!と思ってから毎日パチンコに通うようになりました。
パチンコで借金返済
当然学生が毎日パチンコにいけるはずもないのでお金は消費者金融から借りていました。
どんどん借金は膨らんでいき消費者金融から借り入れも限度額一杯で出来なくなったので闇金からお金を借りてまでパチンコをするようになっていました。
当時は今と違って10日で1割の利息だったので借りても何とかなりました。
ヤミ金に手を出していましたが私はパチンコでなんとか勝ちたい一心で釘の勉強をしたり自分なりに色々と研究をするようになってから勝率が上がっていきました。(当時は釘と台のクセさえ見抜けるようになれば勝つことができた時代です。)
パチンコで貯金
そして大学を卒業する頃にはパチンコで勝ったお金で消費者金融と闇金の借金も返し終わり貯金が100万円ありました。
波はありましたが毎月20万円位はコンスタントに勝てるようになっていたので就職はせずにパチプロとして食べて行く決心をしました。(というとカッコいいのですが単に就職したくなかっただけなんですけどね笑)
私の当時のスタイルはジグマと言って一つのホールで毎日打つスタイルで毎日同じ店で釘を見ているとその店のクセがわかるようになるので楽なのです。
ただあまり勝ちすぎて出禁にならないようにしながら打たないといけないのが難点でした。
羽物専業だったのが徐々にデジパチも打つようになり毎月の収支は40万円位になっていたと思います。
もうパチンコ資金を消費者金融から借りる必要はない
その頃にもよく以前借金していた消費者金融や闇金から融資の案内が来ていましたがもうパチンコ資金を借りる必要はなくなっていたので全てあしらっていました。
そんなある日ねぐらにしていたホールから出禁といわれてしまい、他のホールにも色々と行くようになった頃、A氏というパチプロから話しかけられて仲良くなり一緒に飲みに行くような仲になりました。
A氏は私の5歳年上でしたが気さくな人でパチプロのコネクションも広く中く新装や新台入れ替えのホール情報などをよく教えてくれました。
今では新装の情報なんてネット検索でいくらでもでてきますし、新装だからと言ってあまり美味しさも感じませんが、当時は新装や新台入れ替え時は台さえ押さえることができればかなりの確立で勝つことができました。
羽物なら釘はガバガバでしたしデジタルでも釘はガバガバです、あれで負けろという方が難しいという台が何台もあるのです。
いまでは新装初日からマイナス調整なんて当たり前ですが当時の新装は10台の新台が入ったとしたら大幅なプラス調整台が2台、そこそこのプラス調整が3台、残りの5台はプラスマイナス0といった感じでしたのでそれだけ新装は美味しかったのです。
この頃が有る意味最もパチンコバブルだったかもしれません、普通の主婦が開店プロだけで借金を返したとか家を買ったなんて景気のいい話をよく聞きました。
他にも攻略法やスロットの裏物の情報なども教えてもらえる事もありA氏のおかげでいくら稼げたかわかりません。
もちろん私も自分で知っている情報は全て教えていましたが殆どすでにA氏が知っているような話ばかりでお世話になりっぱなしでした。
CR機時代に突入
そして時代はCR機に突入します。どんどんパチンコの波が荒くなり勝っても大勝負けるときも大負けとなりました。
私の周りの普通にパチンコを楽しんでいる人がパチンコをする為に消費者金融からお金を借りて借金まみれ、、なんて話を聞くことが多くなったのがこの頃からです。
確かに波は荒くなりましたが、それでも釘さえきちんと見てトータルでプラス調整の台を打ち続けていれば最終的には勝つことができました。
その後も淡々と釘を見てプラス収支になる台を打つという正攻法のスタイル(たまに開店プロみたいなこともしていましたが・・・)でやっていました。
体感機デビュー
そんなあるA氏から電話がありました
A氏「お前まだ真面目にヒラウチ(攻略法などを使わない事)してるの?体感機って知ってるか?」
私「知ってますよ黄門ちゃまで使って稼いでる人いましたよね?」
A氏「そうそう、それなんだけどさCRモンスターハウスってあるでしょ?どうやらあれでも使えるらしんだよね、これから詳しい人に会って話を聞こうと思うんだけどお前もいくか?」
私「いきたいです!」
という事になり実際モンスターハウスで食っているというプロB氏にに話を聞きに行くことになりました。
攻略法の威力
とりあえず簡単に話を聞き、あとはB氏が実践してみせるということだったのでホールに行って私:B氏:A氏とB氏を挟む形で座って実践開始となりました。
とりあえず黄門ちゃまとちがって大当たりが狙えるわけではなく、更に自力で確変大当たりを引かないと攻略法は使えないということ・・・ただ一度確変で大渡りを引ければ理論上は永久連荘させられるらしい。
と言うことで私とA氏はヒラウチをしながら打っていたのだがB氏の台が大当たりは引くものの2回連続で通常図柄(笑)
それから30分後、B氏が見事確変大当たり!一応他人のフリをしているのでB氏が「行くぞ!」といわんばかりに横目で合図。
そこから連荘がずっととまらずに15連した所でB氏が一度席を立ち戻ってきて打ち始めると連荘が終わりました。
後で聞いたのですがあまり出すと事務所に連れて行かれて身体検査なんて事になる可能性もあるので一度自分の車に戻って体感機をはずしてから平で打つ様にしていたそうです。
それを見て私も攻略プロへの転向を決意しました。日当3万円は硬いし抜く気になればもっと抜けるというのですからやるしかありません。
それでさっそくB氏から体感機を20万円で購入しました。
ちょっと乗せられてた感はありましたが色々と教えてもらったので講習費用ということで納得してすぐ支払いしました。
即、実践しましたが体感機は一度も使ったことがなかったので中々慣れずに勝てるようになるまで一週間くらい掛かってしまいました(笑
パチンコで月収100万円
ただ一度コツをつかんでからは毎日コンスタントに5万円以上勝つことが出来るようになり月収も100万円を超えるようになりました。
私がこの攻略法を教えてもらった時はまだあまり広まっていなかったので同じようなことをしているプロはみかけなかったのですがある日を境に「あっ!やってる、あっちもだ・・・」という状態になりあまり先は長くないなと感じ始めました。
遂に体感機がバレた?
そんなある日、連荘させていると店長らしき男が私の後ろにべったりと張り付いて離れないので嫌な予感がしたので、一度外にでて車に体感機を置いて台に戻って打ち始めました、こういうときに限って連荘が終われと思っていてもヒラで打っているのに終わらないものなんですよね(笑
気が付けば25連荘させてしまいました。。案の定換金しようとしたときに店長にちょっと来てもらえますかといわれたので事務所に行くことに。
私は体感機ははずして車においてきてあるので強気
私「何の用?」
店長「身体検査させてもらってもいいですか?」
私「お前もしかしてホモなの?」
店長「いいえ、止めうちもしていたようですし出方が異常なので調べさせてほしいんです」
私「ぜんぜんかまわないけど、何にも出てこなかったお前どうするつもりなの?」
店長「その場合は普通に換金して頂いてかまいません」
私「そんなの当たり前だろぼけ!俺は普通に打ってるんだから、人を疑って名人にもなかったらどうするの?って聞いてるんだけど」
とやり取りをしていたのですが店長も一歩も引きません。どちらにしても何も持っていないので全部脱いでやりました。すっぽんぽんです(笑
私「ケツの穴も見る?」
店長「結構です、すみませんでした」
私「お前。すみませんでしたですむと思ってるの?土下座して謝れよ!といいたいところだけど勘弁してやるよ、じゃあもう用事ないよね?」
と言って換金して店を出ました。
今回はたまたまB氏に教えてもらった、怪しまれたら体感機を車においてこいというのが役に立ちましたが目をつけられているのに気が付かなかったら・・と思うと怖くなってしまい次の日からあまり出し過ぎないようにしながら細々とやっていくことにしました。
その頃になると大学時代の一般人の友達からもモンスターの攻略法を買おうと思うんだけどどう思う?と相談があるようになりかなり情報が蔓延しているのがわかりついにモンスターハウスから足を洗う覚悟を決めました。
初心忘れる
ただ一度攻略法で勝つことを覚えてしまうとヒラ打ちするのが面倒になってしまい色々な攻略法をやりました。
いまだからいえますが完全にゴトみたいなこともやりましたし勝てるならなんでもという感じでした。
それからしばらくしてあのパチスロ4号機の時代がやってきます。
第二の攻略バブル
イベント狙い、ハイエナ、体感機、セット打法と勝とうと思えばいくらでも方法はあり、まさに情報戦でしたし第二のパチプロバブルの時代です。
私も稼ぎまくりました。ただ攻略法は情報網の発達で息が短いものばかりでコピー打法も終焉になる3日前に知りました。実はあれかなり前から出来たみたいで仕込んだ人は行方不明になったとか、逆にコピー打法でビル建てた人もいるという噂も(笑
転落人生の始まり
私もこの頃になるとパチンコで勝ったお金で貯金が○千万になっていまして、、そろそろまともな仕事がしたいと思って小さなバーを始める事になりました。
でもこれが私の転落人生の始まりでした。
お酒が好きだというだけで水ものって儲かりそうという安易な発想ではじめたのですが右も左もわかりません。
開店資金だけで1000万近く飛んで行きました、いい場所に出したのですが集客もうまくいかず毎月赤字続きです。。
ここで辞めればよかったのですが意地になってどんどんお金だけが消えていきました。
気が付けば1年で○千万会った貯金もそこをつきそうな状態、、、私はバーで知り合った客に勧められて株を始める事にしました。
その株でも大コケ、、貯金は底をつき店も居ぬきで安く譲りそのお金も株で溶かしました。。
いま思うとなんてアホなんでしょうか、、
その頃には4号機バブルも終わり5号機時代に、パチンコも大当たり確立が低すぎて収支が不安定すぎてとてもパチプロとはいえないような状態になっていました。
またしてもパチンコで借金
貯金もなくなりまた借金生活に逆戻りパチンコするお金を借りてパチンコで負けての繰り返し、、これじゃ学生のときと同じじゃないか・・・
もうパチプロも潮時だなと感じました。
正直勝とうと思えば無理でもありませんでした、ただ朝から晩まで打ち続ける体力も気力もなくなっていたんだと思います。
パチプロを辞めて今は何をしてるかと言いますと不動産の営業職です。
人と話すのは得意だったので意外とあってるみたいで楽しいですし給料もそこそこ貰ってます。
まともに働いたことがなかったので最初は大変でしたが今は慣れて毎月会社に行くだけで給料がもらえる幸せをかみしめております(笑
いまでもたまにパチンコに行きますが平で打っても何故かわかりませんが負ける事があまりありません(笑
釘を見てもどこもあまり変わりがないので適当に座って打っているだけなんですけどね、、正直元プロとしては恥ずかしいのですが運だけで連勝してます(笑)
昔はパチンコで借金をしてもパチンコで返すというのが現実的に出来た時代でしたが今は元パチプロとして言わせてもらうとかなり厳しいです。
攻略法があったとしても直ぐに情報が出回って使えなくなりますし、そもそもボーダーを上回る台を見つけるのが至難の業です。
もしボーダー異常の台を見つけられたとしても確立の波が荒すぎて確立が収束するまでにどれだけまわしたらいいのか検討もつきません。
そして、昔はパチンコのROM解析もできたので内部の仕組みがわかりましたが今はブラックボックスなので発表されている確立が本当なのかすら疑問を感じます。
新台入れ替えも昔と違って初日から全開回収モードですしグランドオープンでも今のパチンコやスロットではかなり厳しいと思います。
ですからパチンコの借金をパチンコで返そうと思うくらいなら真面目に仕事をした方が確実ですし楽だと思います。
パチンコ・パチスロは適度に遊ぶ遊戯ですとパチンコ協会も言ってますが、あれは?じゃありません(笑)